筋力低下者の上肢支援を目的とした上肢免荷機構の研究開発
筋力低下者の上肢支援を目的とした食事支援システムの開発

筋ジストロフィーなどの筋疾患によって上肢の筋力が低下した患者さんが、介助者の手を借りずに食事がとれるよう支援するシステムです。患者さんの残存機能 を活用するために、動かすことのできる部位を使って操作します。患者さんは症状に合ったユーザインタフェースを選択し,自動制御モードと手動制御モードを 使いながら食事を行います.

このシステムは,外骨格部,ユーザインタフェース,駆動ユニット(モータ,モータドライバ,ギアヘッド,エンコーダ),コントローラ,電源からなります.ユーザインタフェースを除くすべてのパーツは平行歩行器を改良したスタンドに取り付けられています.また各関節の駆動にはワイヤ駆動を用いており,関節部の小型軽量化を実現しています.テーブル上のユーザインタフェースは後述する複数種類から,患者の残存機能に合わせて選択することが可能であり,外骨格を装着した腕とは反対側の手指を用いて操作します.

システム構成 装着図

■ジョイスティック

指先の機能が残っている患者さんが使用します.後に紹介するトラックボールに比べ操作が簡単で,より症状が進行した患者さん向けです.左のジョイスティックによって手先を前後左右に動かすことができます.また、右のジョイスティックによって手先を上下に動か したり、自動制御モードと手動制御モードを切り替えたりすることができます.

ジョイスティック

■トラックボール
手先の機能が残っている患者さんが使用します.ボールを転がすことで手先を前後左右に動かすことができます。また,ボール周囲のダイヤルを操作することで手先を上下に動かしたり,自動制御モードと手動制御モードを切り替えたりすることができます.

トラックボール

■フットコントローラ
足の機能が残っている患者さんが使用します。ペダルを踏むことにより,手先を前後左右に動かすことができます.また、足をひねってペダルを回転させることで,自動制御モードと手動制御モードを切り替えることができます.

フットコントローラ

  1. Yasuhisa Hasegawa
  2. Saori Oura
  3. Junji Takahashi
  4. Exoskeletal Meal Assistance System (EMASII) for Patients with Progressive Muscular Disease
  5. Advanced Robotics
  6. 27
  7. 18
  8. 1385-1398
  9. 2013
  1. 長谷川 泰久
  2. 大浦 沙織
  3. 山海 嘉之
  4. 筋力低下患者への食事支援システムの開発
  5. Robomec ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
  6. 1P1-G06(1-4)
  7. 2010 Jun. 13-16
  8. 北海道 旭川
  9. Yasuhisa Hasegawa
  10. Saori Oura
  11. Exoskeletal Meal Assistance System (EMAS II) for Progressive Muscle Dystrophy Patient
  12. ICORR International Conference on Rehabilitation Robotics
  13. 725-730
  14. Jun.-Jul. 29-1, 2011
  15. Zurich, Switzerland
research-EMASII