装着型移乗介護者支援装置

装着型移乗支援装置

介護における移乗動作を行う際の膝に掛かる負荷軽減するために、装着型移乗介護者支援装置の開発しております.実際の現場で使用できることを重視し,負荷軽減のみならず装着した状態で移動はもちろん、他の通常業務が行えるようにすることも目標です。

移乗動作は人を持ち上げる動作であるため腰痛のリスクが高いものです.プロの方々は腰痛を回避するために腰ではなく主に脚を使っています.そのため,膝への負担が大きくなります.本研究はそうした現場の人々の身体負荷軽減を行うために膝に焦点を当てた研究を行っております.

       

現場では低コスト,メンテンナンスの容易さが求められています.そのため、本装置は電気的な機構を用いずにスプリングを用いた受動機構により膝支援を実現しました.移乗時における,装着時と非装着時の脚の生体電位を測定したところ、各筋肉において積分筋電位が減少し,負荷軽減が確認されました.

   

  1. 1. 長谷川 泰久,堀江 岳志,山海 嘉之, "移乗介護者の身体負荷軽減を目的とした装着型下肢  支援システム", システムインテグレーション部門講演会, pp. 287-290, 12.2010 宮城  仙台
  2. 2. 長谷川 泰久,村松 誠崇 "移乗介護者の身体負荷軽減を目的とした装着型下肢支援シス テム" ,福祉工学シンポジウム, GS3-3-5, 11.2012, 愛知 名古屋大学